「美味しい料理の個性は塩でつくりだす」というテーマで、塩の講義が14日、永平寺町の天谷調理製菓専門学校で開催され、受講者は塩の歴史や世界の様々な塩、そして、ごはんやトマトなど、どの食材にどんな塩が合うかなどを学びました。この授業は海と日本プロジェクトの事業の一環として行われました。
講師を務めたのは、「塩ソムリエ」、「ソルトマイスター」、「シニアソルトコーディネーター」と、3つの肩書を日本でただ一人持っている近藤伸夫氏。天谷調理製菓専門学校の生徒約50人が参加しました。
生徒たちは、まず海塩、湖塩、岩塩など世界の様々な塩の種類や歴史などを学びました。そして、有名シェフの塩に対する強いこだわりや、日本で買うことのできる塩の種類が4000種類もあるといった話に、皆興味深そうに聞き入っていました。
講義の後半には、藻塩や福井県産の越前塩など、6種類の塩がどんな食材に合うのかテイスティングをしました。
ごはんに合うもの、トマトに合うもの、刺身に合うものなど、それぞれが思い思いに味を確かめていました。
講師の近藤氏は、「塩には甘みや苦み、うまみなど多彩な個性があります。いろいろな塩の個性を知って料理に活用していただきたい」と話していました。