お知らせ
2023.08.09

再びイルカ出没!? 対策や捕獲はできないの?

県内の海水浴場などで、野生のイルカに噛みつかれたり体当たりされたりして海水浴客がケガをする被害が相次いでいます。
鷹巣海水浴場近くの岩場で野生のイルカ1頭が現れ、男性が噛みつかれる被害がありました。

対策や捕獲はできるのか?

イルカに噛まれたのは、富山市から海水浴に来ていた26歳の男性です。
男性は近付いてきたイルカの体をなでたあと、海から上がろうとした際に手足を噛まれ、あわせて15針縫うけがをしたということです。
今シーズン、福井市内でイルカによるけが人が確認されるのは初めてです。
2日午前、福井市職員が鷹巣海水浴場を訪れました。鷹巣では去年もイルカによる被害があり、対策として超音波の発信機3個を設置しました。
そして、3日からは6個に倍増させるほか、遊泳時間は発信機が連続して稼働できる午前8時から午後5時までに限定します。
今年5月以降、イルカによる被害が相次いだ美浜町の水晶浜です。対策を強化した7月21日以降、イルカは現れておらず、移動した可能性があります。
鷹巣で撮影されたイルカと、水晶浜のイルカを比べてみると、背びれの後ろ側にある特徴的な切れ込みが一致しているように見えます。
同じイルカが福井県沿岸に住みついているのでしょうか。イルカの生態に詳しい専門家に話を聞きました。
越前松島水族館 松原亮一館長:
Q.海水浴場にイルカが現れる原因は?
「人間と遊ぼうとしているのか、もしくは何かから逃げてきたのか、いろんな理由が考えられる。イルカの中で群れから離れるのは珍しいことではない」
Q.けが人が複数出ているが、どう認識しているか?
「イルカが遊びのつもりで甘噛みしたり体をぶつけたりするのは、イルカ同士でもある行動。もしくは人に嫌なことをされて反撃した可能性もある」
松原館長は、被害を防ぐためにイルカを見つけたら、すぐに海から上がってほしいと強調します。
松原館長:
「人に慣れているイルカだと、自分から寄ってきてアタックすることがあるので、存在に気付いた時点で一刻も早く海から出ることしか身を守る方法はない」
そもそも、イルカを捕獲することはできないのでしょうか。
イルカの捕獲について国が定めたルールが「漁業の許可及び取締り等に関する省令」の第九十三条です。
「基地式捕鯨業者以外の者は、歯鯨(はくじら、イルカも含む)を捕獲してはならない」。農林水産省が認めた専門の業者以外はイルカの捕獲が禁止されています。
ただ、例外規定もあり、条文は「都道府県知事の許可を受けて捕獲する場合はこの限りでない」と続きます。
「イルカ漁業」は現在、7つの道や県の知事が許可していて、水産庁によると、漁を目的としない場合でも知事が認めれば捕獲は可能だといいます。
また、人命に危険が及んだ場合は、「警察官職務執行法」の第四条を適用して、警察官が強制力の行使を命じることができます。
ただ、県水産課は現時点で「イルカを捕獲するつもりはない」としています。
理由として、捕獲するための設備や人員が整っていないことを挙げ、超音波などの対策によってイルカが海水浴場から離れてくれればとしています。

イルカと共存できる海に

イルカはコミュニケーションをとることが大好きです。

しかし、取り方を間違えてしまうとイルカも怒ってしまいます。

人間も同じですよね。

イルカも人間もみんなで、大好きな海で仲良くできるように、

海を守って行きましょう!

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