福井市の漁港ではバフンウニの養殖が行われていて、23日から、そのバフンウニを使った福井市産「越前汐雲丹(えちぜんしおうに)」の加工作業が始まりました。
福井市の越廼漁業協同組合は、2014年度から茱崎(ぐみざき)漁港でバフンウニの養殖に取り組んでいて、それ使った加工品「越前汐雲丹」を生産しています。
バフンウニの養殖作業は毎年10月ごろから始まり、翌年の7月に水揚げします。23日は、今シーズンの生産時期を迎えた約6000個のバフンウニを取り出しました。
越廼漁協組合員ら約10人が、生け簀(いけす)から取り上げたバフンウニを、押し切りという裁断機を使って割り、ウニの中身である生殖巣を取り出していました。この生殖巣を水洗いして乾燥させ塩漬けの加工を行うと、2日ほどで汐雲丹が完成します。
組合では「韓国産も出回っている時代だが、純のウニの味、昔のウニの味を思い出してもらえたら」と話しています。
今シーズンは約6キロの「越前汐雲丹」の生産を予定していて、7月末までに県内の市場へ出荷します。