自然が織りなす美しい風景と語り継がれる越前海岸の歴史を感じるドライブ旅をご紹介します。
旅の始まりは道の駅「河野」。
漁火街道に入りしばらく走ると・・・・
➀「下長谷の洞窟」(越前町甲楽城)
甲楽城海水浴場近くの山肌に空いた穴があり、10段ほどの階段を下りると洞窟の入り口に着きます。長い年月をかけて波が岩を少しずつ削ってできたとされる「下長谷の洞窟」。20mほどの短い洞窟で、最深部は屈まないと進めないくらいの狭さです。
南北朝時代に、気比神宮の神官が争いで敗れた後醍醐天皇の皇子をかくまった場所とも伝えられています。
➁「入日ケ滝」(越前町高佐)
さらに越前海岸を北へ進み、漁火街道沿いにある階段を上り脇道を進むと「入日ケ滝」に到着。
「入日ケ滝」とは、日本海に注ぐ滝の水が夕日に反射し美しく輝く様子から、平安時代の歌人・西行法師が命名したと伝えられています。高さ約16mの滝口から落下する水は、途中、段を作りながら浅い滝つぼに流れ落ち、細かい水しぶきがキラキラ光っています。
季節が進み夏になり太陽の光の強さが増せば、反射する水しぶきがさらにキラキラと輝く景色を見ることができるかもしれません。
最後は有名な奇岩「弁慶の洗濯岩」を背に漁火街道を北に約150m進むと、むき出しの山肌と「神の足跡」の看板が見えてきます。
解説によると、昔、大干ばつに苦しむ村人のために、神様が海から水をくみ上げ、崖に足を置いた跡と書かれています。よく見てみると、縦5m、幅2mの一対の足跡が浮かび上がってくるように見えます。
「神の足跡」は、地域にとってご先祖様が過去の大災害を乗り越えた印として、信仰と尊敬の対象になっています。
自然が織りなす美しい風景と語り継がれる越前海岸の歴史を感じるドライブはいかがでしょうか。