地域ゆかりの文学者が多い坂井市三国町で「文学碑の小径」と呼ばれる遊歩道をご紹介します。
坂井市三国町米ケ脇。日本海を望むこの地から東尋坊まで約1.3キロ続く遊歩道があります。
しばらく歩くと現れたのは、地元出身の作家、高見順の文学碑です。この石碑には、生まれ故郷の三国を思って晩年に残した詩「荒磯(ありそ)」が刻まれています。
『おれは荒磯の生れなのだ おれが生れた冬の朝黒い日本海ははげしく荒れていたのだ…』
波の音を背に歩みを進めると、この地で約5年間暮らした詩人、三好達治の作品も現れます。
文人たちの足跡を辿り東尋坊に到着しました。ゆったりと過ぎる時の流れに身をまかせ、文人たちが見た三国の景色をみなさんも見て感じてみてはいかがでしょうか。