小浜市の市街地から約20キロ離れた漁村にある「田烏の棚田」。山から日本海に向かって水田が階段状に続いている珍しい棚田です。
田烏地区は天然の良港に恵まれていて、古くから鯖の漁業で栄えていました。田烏の伝承料理として欠かせない「鯖のなれずし」。冬には棚田で収穫された棚田米を使用した鯖のなれずしも作られています。
手入れが大変な棚田は、耕作者の年齢が上がってきており、景観を維持するのが難しくなってきています。グループで管理したり、外部の人を入れたりする対策を行っていきたいということです。時間帯や季節によって様々な景色がみられる田烏の棚田。海と棚田が織りなす風景がいつまでも残りますように。