美浜町では、冬の保存食「へしこ」の樽上げがピークを迎えています。
美浜町丹生の若狭湾に面する舟小屋では、熟成したサバのへしこの樽上げが進んでいます。
民宿の女将たちが毎年4000本を漬け込み、お歳暮や帰省客向けで需要が高まる12月に樽上げのピークを迎えます。女将たちは「いい色をしています。よく締まっていますしね」などと話しながら次々と樽上げしていました。
「へしこ」は、塩漬けしたサバを米ぬかに漬け込み1年間熟成させた発酵食品で、
福井に伝わる冬の保存食です。
この夏の猛暑もありましたが、海からの潮風が順調な熟成を促し、深みと旨みが引き出され、しっとりとしたいい出来になっているということです。
樽上げは、2025年4月まで続き、空いた樽で来シーズンに向けた仕込みが始まっています。
女将さんによりますと、へしこは焼き物や刺身にして大根やきゅうりの薄切りと合わせるほかに、チーズとの相性も良いということです。