2009年8月、高浜町和田の沖合の定置網に大量の大型クラゲがかかりました。
大きいものでは体長2メートル重さ100キロ超え。その大型クラゲが2021年の夏、県内の沖合に現れ、定置網漁に被害をもたらしています。
南越前町の河野漁港。漁港から約10分、沖合1キロに張った定置網の中には、複数の大型クラゲの姿が浮かび上がっていました。体長は最大で80センチほど。
体長50センチ以上の大型クラゲは、中国大陸の沿岸で生まれ、東シナ海を通って対馬暖流に乗ります。
一般的に、8月から10月にかけて日本海沿岸に漂着します。
海の情報を分析し提供している漁業情報サービスセンターによりますと、2021年で初めて、県内の定置網に大型クラゲがかかったことが確認されたのは8月18日。
その後8月27日から9月1日までで県内の沿岸では多いところで300匹を数えました。
異常気象の発生に襲われている昨今、海の環境にも変化が起こっているのでしょうか…
この状況について県は、山陰地方の様子を見ながら、クラゲの動向に注目していきたいとしています。
県定置漁業協会会長の坂下祐二さんは、すでに多くの大型クラゲが定置網にかかっていることを受け、
県に対して大型クラゲがさらに大量発生した際に備え、駆除や漁業経営の下支えなどの支援を要請したという事です。