水質の浄化作用があり、小魚たちの生息の場にもなっている「アマモ」
しかし近年、海水温上昇や水質悪化などにより、藻場の減少が続いています。
「豊かな海はアマモ場の再生から」
これを合言葉に、福井県小浜市では8年前から保全活動を継続。
先月末、小浜市仏谷地区で漁業者や市民らが
種を混ぜ込んだマットを沈める作業を行いました。
200ccの泥にアマモの種200粒を練り込み、50cm×50cmのヤシガラマットに塗ってサンド。
漁船でおよそ80枚のマットを運び、堅海トンネル前の若狭湾に敷設しました。
今回の作業には福井県立大学の学生も参加。
若狭高校在学時にアマモの勉強をして先輩の研究成果を引き継いで発表したりしていた学生も、マットの作業は初めて。「当時勉強したことを実際に経験できてよかったです」
と話していました。
大学では様々な実習や実験をするでしょうが、漁師さんと一緒に作業をする、というのはなかなかない体験で、コロナの今だからこそ、なおさらその貴重さを感じているようでした。
アマモ保全活動の事務局をつとめる西野ひかるさん(一般社団法人うみから)によると、
来年夏に生育具合を確かめるモニタリング調査を行う予定という事です。
みんなが力を合わせて植えたアマモ、元気に成長してほしいですね!