福井県内各地では、すでに海開き終わり海水浴シーズン真っただ中です。今日は、福井市の鮎川海水浴場のユニークな海開きを紹介します。
どこの海水浴場でも、海の安全を祈願するため神事が行われますが、鮎川のものは他とは違っています。神事の途中で、サザエが次々と海に投げ込まれます。さらに不思議なのが次に投げ込まれるモモ、すると地元の子供たちは一斉に海はいりサザエとモモを拾い始めます。
実はこの行事、ここ国見地区に伝わる昔話「ツバキになった
モモの木」にちなんで、毎年行われているもの。
むかし、旅のお坊さんが、鮎川でモモをもいでいたお婆さんに「ひとつ分けてください」と頼んだところ、冷たく断られ、それ以来、鮎川にたくさんあったモモの木が、すべてツバキの木に変わってしまった…というお話です。今でも、子の昔話にちなんだ海開きをしているんですね・・・
地元の子供たちの間では、「もも」を拾える日として人気があるとか、大変興味深い海開きでした。
以上、海と日本プロジェクト 福井事務局スタッフのリポートでした。