ポーランド孤児やユダヤ難民を受け入れた敦賀の歴史を伝える資料館「人道の港・敦賀ムゼウム」が3日、リニューアルオープンしました。セレモニーには杉本知事や、ゆかりのあるイスラエルやリトアニア、ポーランドの大使など約100人が出席。渕上敦賀市長の挨拶に続いてテープカットでオープンを祝いました。
敦賀市が約12億円をかけ、整備した新しいムゼウム。大正、昭和の時代に敦賀港にあった四つの象徴的な洋館4棟が目を引きます。シアターではポーランド孤児やユダヤ難民がなぜ、そしてどのように敦賀に来たのか、そのエピソードについて映像で知ることができます。ポーランド孤児について理解を深めるゾーンでは、シベリアから救出され敦賀に滞在していた時の日記など貴重な資料や写真が展示されています。孤児を救出した物語をアニメーションで伝えるモニターもあります。
ユダヤ難民のゾーンでは第2次世界大戦中にリトアニア駐在の外交官だった杉原千畝が発給した「命のビザ」が展示されているほか、資料をデジタル化し液晶タッチパネルで閲覧できるコーナーも新設されています。
敦賀市は年間約7万人の来館者を目標に、修学旅行などの誘致も図っていく予定です。