坂井市三国町出身のアーティスト、戸田正寿(とだ・せいじゅ)さんが、同町安島地区に美術館をつくりました。地元で「神の島」と言われる雄島をアートに変えるこの美術館を訪ねました。越前海岸の景勝地・雄島。越前海岸で一番大きな島です。この雄島を題材にした美術館がことし6月オープンしました。三国町出身のアーティスト戸田正寿さんが初めて手掛ける環境アートです。
安島地区の高台に建つ美術館「ブリリアント・ハート・ミュージアム雄島」。雄島も空間も輝く光がコンセプトです。
ドアを開けてすぐに目に飛び込んでくるのは、縦1.5メートル横4メートルの大きな窓にすっぽりと収まった雄島です。地元の人から「神の島」と親しまれる島がアートとして出迎えてくれます。
見る角度や季節、天候によって様々な表情を見せる自然こそがアート。戸田さんが子どものころから想い描いてきた構想を、窓の設置位置にこだわりぬいて具現化。戸田さんおすすめのアングルに座り、ゆっくりとした時間を過ごせる美術館です。戸田さんの遊び心もあちらこちらに。部屋のいたるところに出現する七色の光は、特殊な加工を施したガラスによって、太陽の光が壁や床に虹となって表れます。
この美術館は、4月1日から11月30日までの週末と祝日に開館。入館料は2000円、予約が必要です。