■福井に移住された経緯は?
私は京都市南区の出身ですが、短大に通っていた20歳の頃、知人を介して、福井出身で京都の大学に在学していた同い年の夫と知り合いました。彼の家は代々鮮魚店を営んでおり、当時は海水浴場の海の家も経営していました。彼と付き合って最初の夏に福井にやってきたら、海水浴シーズンの真っ最中で、私も海の家の手伝いをしながら福井の夏を満喫しました。短大卒業後も度々福井を訪れてはいましたが、彼が大学を卒業し家業を継ぐために福井へ戻ると、私も「ちょっと福井に行って来るわ」と家族に言い残して京都を出てきました。その時から福井での生活がスタートし、数年後の平成17年に彼と結婚して、名実ともに福井人となりました。
■実際に福井に住んでみてどうですか?
私の住んでいる越廼地区は特にそうだと思いますが、空気と水がおいしい。京都に居るときにはあまり感じなかったのですが、福井に住んでからたまに里帰りすると、空気が全然違うことを実感します。京都は観光都市で人も車もめちゃめちゃ多いですから。それに京都の実家で飲む水道水の味も比べものになりません。水といえば、県外から来る海水浴のお客さんは、海水の透明度が高いことによく驚かれます。私たちが思っている以上に、福井の海はきれいということです。そして食べ物も美味しい。福井の魚は鮮度が違いますし、新鮮な魚の味は格別ですね。
■子育てについて
子どもたちにとって、自然の遊び場には事欠きません。飲食店のすぐ下が海水浴場なので、夏は毎日のように海に入って泳いでいます。あと、道路の斜面を利用して、芝そりを楽しんでいます。私も時々参加しますが、眼下に広がる日本海に向かって滑るのは気持ちがいいですよ。
■福井を訪れる方や福井に移住される方へのメッセージ
私たちの地区のある越前海岸は、風光明媚な観光エリアではあるのですが、交通の便は決していいとはいえません。県外の友人を招待しても初めは遠いなあと漏らします。でも帰る頃には「海がきれいで気持ちよかった」とか「食事がとても美味しかった」と言って心から満足してくれます。福井の海は日々の疲れを癒してくれるオアシスのような場所なのかもしれません。