古くから「御食国(みけつくに)」と言われた小浜市で、珍しい魚醤を作っているお店があります。
「丸海」の屋号で知られる小浜海産物です。
その珍しい魚醤の原料は、なんと高級食材のウニ。
文献をたどると朝廷にウニを送っていたことが分かり、
作り方など分からないまま、ウニの魚醤を手探りで研究し始めた丸海。
2年かけてようやくたどり着いた味「雲丹醤」は、今や年間5万本が完売する人気商品です。
昔の人から受け継ぐことが少ない今の時代、
こういった形で魚醤を残すことで次世代につなげていくことに意味がある、と語る丸海の店員。
御食国の歴史と魚醤の文化を受け継ぐ地元の誇りがつまった
至極の逸品です。