2日は夏至から数えて11日目の半夏生です。この日に丸焼きのサバを食べる習慣がある大野市では鮮魚店からサバを焼く香ばしい匂いが漂っていました。
炭火でこんがりと焼き上げられたサバ。
大野では「はげっしょさば」と呼ばれ、江戸時代、大野藩主が農作業で疲れた庶民を労り夏を乗り切るスタミナ源として食べさせたのが始まりとされています。
こちらの鮮魚店では、朝5時から家族総出でサバを焼いていて、軒先から立ち上る煙の香ばしい匂いに誘われるように、客がひっきりなしに訪れていました。
購入した客は:
「きょうは大野では特別な日なので。本当に美味しくて、子どもも楽しみにしている」
「夕飯はサバ1本。元気が出そう。サバを食べて大野の夏を乗り切りたいと思う。」
世代を超えて受け継がれてきた地域特有の食文化。
店では2日までの2日間で1100本を販売したということです。