海から離れた山の町福井県大野市では、7月始めの半夏生に丸焼き鯖を食べる風習が残っています。
地元では「はげっしょさば」と呼ばれています。
半夏生とは、夏至から数えて11日目の頃。昔から田植えも終わり、これから夏本番を迎えるという日。
江戸時代の大野藩主が、田植えに疲れた農民をねぎらい夏バテ防止に丸焼き鯖を食べることを奨励したのが始まりだと言われています。
また、当時、大野藩には、越前海岸には飛び領地があり、当時、鯖がよくとれたといいます。
そんな「はげっしょさば」の風習を、分かりやすく紹介した絵本も紹介。
制作した仁愛大学の伊東知之教授によると、半夏生に鯖をまるごと食べる風習は、全国で大野だけだとのこと。
串の刺し方、焼き方、塩加減など各店こだわりを持って焼いているそうです。
鯖を丸々食べるなんて贅沢ですよね!
来年は大野に行って、「はげっしょさば」を丸々いただきたいです!