海の水質浄化作用があり、多くの小魚たちも生息する海藻「アマモ」
埋立、透明度の低下、化学物質の流入、磯焼けなどにより
沿岸域の藻場は大幅に減少しました。
海の再生はアマモ場の再生からー
福井県小浜市仏谷地区では、市民と魚業者らが連携し、アマモの育成を促す活動を行っています。
今年で9年目を迎えたアマモ場の再生活動。
例年、専用のマットを購入して行っていましたが
コストの面から見直し、今年は1から手作りで行います。
珈琲屋さんからもらったコーヒー豆の麻袋に
サンゴや牡蠣殻などの基盤を入れていきます。
そして、袋に泥と混ぜたアマモの種を塗って、
針金で口を固定して、鉄筋でサンドすれば完成!
出来上がったマットを海に沈めていきます。
春までこの浅場の穏やかなところで養生させて
春に発芽してきたものを、それを別の場所に移動させます。
こうした活動が少しずつ実を結び、
現在では、小浜湾の一部に、わずかながらアマモの自生が確認されるように
なってきているそうです。